米アマゾンのサードパーティーセラー比率60%超

米アマゾンをはじめとするマーケットプレイス向け業者の買収や立ち上げ、育成を手がけるサンフランシスコのスタートアップ、ヘイデイ(Heyday)は、シリーズAの資金調達ラウンドで1億7500万ドル(約182億円)という巨額の資金を集めた。アマゾンやイーベイ、ペイパルの幹部らの出資も受けた。

ヘイデイは、フィンテック企業ファンドボックス出身のセバスチャン・リマーズ(36)が今年8月に創業したばかりの新興企業。16日の発表によると、ラウンドにはベンチャーキャピタル(VC)のゼネラル・カタリスト、コースラ・ベンチャーズなどが参加した。

米国ではこのところ同社のように、アマゾンのマーケットプレイスを活用して商品を販売する「サードパーティーセラー」と呼ばれる独立系小売業者に賭ける企業が続々と現れている。こうした業者がアマゾンの売上高に占める割合は1999年には3%にすぎなかったが、今では約60%に達している。

ただ、こうした小売業者は相変わらず規模の小さいところが多い。そのため、潤沢な資金をもつ投資家は、売り上げや利益を促進するため、アマゾン生まれの数十ないし数百の業者を統合させたり、リソースをプールしたり、裏で投資したりしている。

現在、アマゾンのサードパーティーセラーの最大の買い手となっているのが、スタートアップのスラシオ(Thrasio)。同社はこれまでに5億ドル超を調達しており、7月には評価額が10億ドルに達した。同業のパーチ(Perch)やブースティッド・コマース(Boosted Commerce)も最近、相次いで大型の資金調達を発表している。

ヘイデイもすでに、家電や家具、ビューティー(美容品)といったカテゴリーでいくつかのブランドを買収したり、立ち上げたりしている。年間売上高は2020年に2000万ドル、2021年には2億ドル超を見込んでいるという。

同社はまた、広告を増やす時期の見極めや注文に応じた価格や在庫の調整など、自社のブランドポートフォリオの運営に関する技術も開発している。ゆくゆくはこうした技術を、事業売却には関心がないが運営を向上させたいサードパーティーに外販することも計画する。

ゼネラル・カタリストのパートナー、マーク・クレインは、ヘイデイについて「アマゾンやほかのマーケットプレイスで起業や販売をしようとする人が集まってくる場所にしたい」と述べている。

ヘイデイ創業者のリマーズは、中小企業向けにクレジットライン(融資枠)を提供するファンドボックスに6年務めていた間、多くの起業家が成長のための資金を得るのに苦労する姿を目にしていたという。

アマゾンで販売する業者には、自宅で働く個人起業家が多く、ある時点で、事業を次の段階に引き上げるための資本や労働力、技術の限界にぶつかっていた。一方で、機関投資家は比較的規模の大きい業者にしか関心を示さないため、個人業者は事業の売却でも選択肢があまりなかったという。

リマーズは、「アマゾンは多くのツールを提供してくれているが、(必要とされているものとは)まだ大きなギャップがある」と現状を説明。「アマゾンのようなマーケットプレイスでブランドをブームにするためのEコマースプラットフォームを構築していく」と意気込みを語っている。

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